第4章 USBメモリ
松本side
黒部ダムで放水見学をして、少し移動をしてホテルに到着した
周辺はキレイな自然に囲まれた大きなホテルで
視線の先に見える山は赤やオレンジに色づいていた
「それじゃあ1時間後に宴会場に」
二宮係長の声を聞いて各々部屋に向かう
実はここ、ちょっと心配してたけど、一人部屋でよかった
寝起き悪い自覚があるから、部下とかに迷惑かけたくないし…
「広っ」
部屋の中は和風で大きな窓からは紅葉も見える
こんなとこで大野さんと並んで日本酒とか飲みたいな…
荷物を置いて景色を見ながらそんな妄想をしてたら
時間が結構経っていた
「やべっ」
慌ててラフな服に着替えて、貴重品だけを持って宴会場に向かった
席はザックリなんとなく決まってはいるけど、細かい部分は自由で
だから、大野さんの隣をキープした
「お疲れ様でしたー、乾杯!」
簡単な、でも大野さんらしい挨拶で宴会が始まる
初めて食べた白エビが絶品だった