第3章 ホワイトボード
松本side
「じゃ、じゃあ…昼飯…食っていきますか?」
あんまり大野さんが美味しそうに食べてくれて
得意料理まで食べたいと言ってくれるから嬉しくて
そう言ってみたら、嬉しそうに頷いてくれた
思わずその笑顔から目を逸らした
昨日こっそり頬にしたキスを思い出す…
胸に顔を埋めたときのにおいを思い出す…
だめだ、昼飯までなるべく近づかないようにしよう…
今日はもう昨日の夜中みたいに酒のせいにはできない…
「ごちそうさま」
そんなことを考えていると大野さんが箸を置いた
「えっと…あ、風呂!シャワー浴びますか?着替えも俺のでよければ貸しますから」
ワイシャツのままよりいいだろうと提案してみた
「ああ…借りようかな、悪いな」
その返事を聞いて
バスタオルと新品の下着と
最近着てないTシャツとズボンを手渡した
「洗面所にあるものとか好きに使ってください」
「ありがとう」
朝起こして、朝食を食べて、昼飯まで食べていく
幸せすぎる休日に頬が緩む
でも心臓は朝からずっと落ち着かなかった