第3章 ホワイトボード
松本side
朝、目を覚ますと
しっかり大野さんに抱き締められて眠ってた
寝息を立てているのを確認してから
温もりに顔を埋めた
散々迷惑かけた結果だけど…幸せな朝…
大野さんが起きないうちに離れて
ゆっくりとベッドを抜け出して
顔を洗ってからキッチンに向かった
今日は土曜日だし…お礼に朝食を作ろう…
洋食?和食?
昨日大野さん何食べてたっけ…
すぐ酔ったから細かいことなんて覚えてなくて…
一か八かで
飲んだ次の日だし
味噌汁と白米と焼き魚とおひたしにした
起こしていいかな…と悩みながら寝室に入って
とりあえずカーテンを開けてみると
眩しかったのか
「ん…っ」
小さな声をあげて大野さんが目を開けた
「起きました?おはようございます…」
「…おはよう…」
「あの…朝食…作ったんですけど…食べれそうですか?」
頷いてくれた大野さんを見てホッとした
顔を洗ってきた大野さんと
朝食を並べたテーブルで向かい合わせに座って
「あの…昨日はすいませんでした、ありがとうございました」
頭を下げた