第3章 ホワイトボード
大野side
腕の中に、温かくてなんだか幸せな塊がいる。
ふふっと笑って、顔を埋めると顔がくすぐったい。
「ん…?」
目を開けたら松本くんが俺の腕の中にいた。
「うわお…」
すやすやと眠る天使のような寝顔を暫く眺めた。
…やっぱり綺麗な顔してんな…
「げ…」
スーツ皺くちゃ…脱がせてやれば良かったな…
身体を起こして自分のジャケットを脱ぐと、松本くんの身体を起こしてジャケットを脱がせた。
俺の肩に松本くんの頭が凭れかかってて温かい。
脱がせると背中に腕を回して抱えてベッドにまた寝かせた。
覆いかぶさる身体を起こすと、また松本くんの顔を眺めた。
「俺…恋なんて初めてかも…」
そのまま松本くんの横に身体を寝かせた。
頭の下に腕を通して、肩を抱き寄せた。
ころんと腕の中に入ってきた松本くんの髪に唇を埋めた。
「やべえな…」
我慢…できるんだろうか…
「んにゃ…おーのさん…」
呟くから顔を覗きこんだら、幸せそうな顔して寝てた。
「ばあか…かわいいんだよ…お前」
幸せそうなほっぺにちゅっとキスした。
このくらい…許してくれよ…?
「好きだ…」
我慢できなかった。