第3章 ホワイトボード
松本side
重い…
「んぅ…」
体の上が重くて瞼を開けると
「…、ぇえっ!?」
なんでか俺の上に大野さんの体が半分乗っかって
抱き締められるみたいになってた
「んー…」
俺の声に反応したのか大野さんが身じろぐ
動いたことで体がずれて
大野さんの寝顔が俺の真横に来る
なんで…こんなことに?
あ…え?まさかっ…
慌てて体を確認したら俺も大野さんもスーツを着てた
よかった…いや、皺になるからよくないけど
でも、俺何かしちゃってなくてよかった…
そこまで考えたら
だんだん思い出してきた
うわ…俺すっげー恥ずかしいことした…てか迷惑かけた…
居酒屋で寝てからはあんまり覚えてないけど…
「大野さん…」
小さく呼びながら隣の寝顔を見ると
気持ちよさそうに寝息を立てていて…
その首筋にそっと顔を埋めてみた
いいにおいがする…
そのまま…吸い寄せられるように
頬にちゅ…と唇をくっつける
「すきです…」
溢れる気持ちを伝えても大野さんは寝てる
だから…酒のせいにしてしまおう、と
大野さんの腕の中に潜り込んでもう一回目を閉じた