第8章 プレゼント
大野side
「二宮ぁ…」
スマホを手にとって、素早くメッセージを打ち込む。
”あれはなんだ”
”メイド服です”
”見ればわかる”
”んー。プレイ?”
”冗談は顔だけにしろ”
”後、媚薬も入ってますから”
”は?”
”Please enjoy♡”
「じゅっ…潤っ」
慌てて寝室のドアを開けた。
「飲んじゃだめだーっっ…あれ…?どこ行った?」
寝室には誰もいない。
よく見たら、クローゼットの扉の隙間から黒い布地が見えてる。
「なんであんなとこ…?」
そっと開けてみたら、潤がクローゼットの中でうずくまっていた。
「潤っ!?どうしたっ!?」
慌てて抱き起こそうとしたら、突き飛ばされた。
「さ…触らないでっ…!」
「どうしたんだよ…」
「いいからっ…ほっといてっ…」
「おまえまさか…」
黒いワンピースの背中に触れた途端、潤の身体がびくびくっと反り返った。
「だ…め…」
そう言ってふらりと仰向けに倒れてきた。
「潤!?」
慌てて潤の身体を抱きとめた。
「あっ…やっ…触っちゃだめぇっ…んっ…あ…出ちゃ…」
頬を薄ピンクに染めて、潤は腕の中で悶えた。