第8章 プレゼント
大野side
「あ、そうだ。そういえば昨日二宮くんが潤に渡してくれって…」
大仰な袋に入ったものを渡されたんだった。
「なに?」
「誕生日プレゼントじゃないかな。二宮くん毎年俺にくれるから…」
「なんだろ」
カバンのところにまとめて置いてあった袋をソファに座る潤に渡す。
隣に座って潤が開けるのを一緒に見た。
大きな袋のリボンで縛ってある口を解くと、中に手をつっこむ。
「あれ…なんだろ。洋服…?」
中から出てきたのは黒い洋服。
「ん?んん??」
ずるずるといつまでも袋の中から出てくる。
それにその黒い服には…
「なんだろ…?これ、エプロン???」
「ワンピース…??」
「あっ…」
潤が叫んだかと思うと真っ赤になった。
「どうした?」
「これ…」
「え?」
「メイド…?」
ばさっと潤が広げたら、エプロンが縫い付けてあるメイド服だった。
「なっ…なんだこれっ…」
袋の中をみたら、メッセージカードが入っていた。
『松本くんお誕生日おめでとう!心ばかりのお祝いです。メイド服で旦那さんをメロメロにしてください!あと、小瓶に入ったものは服を着てから飲んでくださいね♡』