第7章 マスキングテープ
大野side
「はぁっ…んっ…あ…」
「潤…好きだ…」
「さと…し…」
ぎゅっと後ろから抱きしめて、潤の体温を感じる。
こんなにしてもまだ足りない。
もっと欲しい。
息が整わない潤の顔をこちらに向けて唇に吸い付くようにキスをする。
「ふっ…あ…苦しぃ…」
「ん…」
とろりと潤の腿を伝う俺の熱が、膝を濡らす。
わかってるけどキスをやめられない。
「さと…ね…汚れちゃう…」
潤の手が軽く俺の身体を押して、やっと離れることができた。
「ごめん…拭くから動かないで」
ティッシュで潤の腰と腿を拭って、お互いに服を着ると窓に伝っている白濁を眺めた。
「ちょっ…何見てるんだよ!」
「ああ…ごめん…」
拭いても取れなくて、潤の持ってたウエットティッシュでなんとか取ることができた。
「…職場でこんなことしたの初めてだよ…」
二人でしゃがみこんで窓を見ながら呆然とした。
「ん…警備のおっちゃん来なくて良かったな…」
「ほんとだよ…」
そう言いながら潤が凭れてきた。
肩を抱き寄せ、ぎゅっと引き寄せると二人は密着した。
「潤…」
「ん?」
「一緒に暮らそうか…?」