第6章 マグネット
松本side
「はぁっ…はぁ…」
何度も重なり合って、熱を吐き出して…
お互いの体もシーツもぐちゃぐちゃで
荒い呼吸が部屋に響く
「潤…大丈夫か?」
智が汗で張り付く俺の前髪を搔きあげて
そこにキスをしてくれた
「ん…しあわせだから大丈夫…」
そう言って微笑うと
智も汗だくで微笑ってくれた
「シャワー浴びる?」
「一緒に…?」
「うん、一緒に浴びよう?」
「ん…智、連れてって…?」
重く感じる腕を智の首に回すと
膝と首の裏に腕をいれて抱き上げてくれた
「重い…?」
「ちょっとね?」
「ごめんね?」
「いいよ、これくらい平気だから」
「ふふっ…智、だいすき…」
「俺も…だいすきだよ」
そのまま智は風呂場で俺の体をキレイにしてくれて
俺も智の体をたっぷりの泡でキレイに流した
あがるともう夜で…
ご飯は腰が怠かったから今日は出前にした
「潤、何食べたい?」
「んー…肉」
広告を見ながらのそんな他愛ない会話もしあわせだった