第6章 マグネット
大野side
荒い息を吐きながらお互いの身体をぎゅっと抱きしめた。
「潤…好きだ…」
何度言っても言い足りなくて、ずっと潤の中に自分を残しながら囁き続ける。
汗ばんだ肌が一層俺たちを密着させている。
潤の肩に唇を押し付け、ちゅっと音を立てて吸い付く。
そのまま首筋を舐め上げ、唇にたどり着く。
ふんわりと口付けると、潤は微笑んで口づけを返してくれる。
「…幸せか…?」
思わず口をついて出た。
「うん…とっても…」
また泣きそうになって、潤の身体を引き寄せた。
「俺も…幸せ」
「うん…一緒だね…」
俺の耳元で囁く声。
そのまま舌が俺の耳をそっと撫でる。
くちゅっと水音がしたと思ったら、熱い息と一緒にぬめりとした舌が耳の穴に差し込まれる。
「潤っ…」
「じっとして…?」
動けなくなってされるがままにしていたら、潤の中にいた俺がまた膨らんだ。
「あ…智…」
「ばか…この年でこんなに勃たないんだぞ」
「そうなの…?」
「おまえのせいだ」
「えっ…俺の?」
そのまま俺は潤をベッドに押し倒して、また腰をグラインドさせた。
いつまでも二人、そのまま繋がり続けた。