第6章 マグネット
松本side
智の胸についた赤い痕を指先でなぞる
「これは…?」
「え?」
「誰かにつけられたこと、ある?」
「ないよ…潤が初めて」
智の肌に痕をつけたのが、初めてって聞くさっきよりも嬉しかった
智の手が俺のシャツのボタンをはずしていく
やっぱり明るいのは恥ずかしいけど
それよりも智としあわせに…気持ちよくなりたいから…
「俺にも…つけて?」
そう言うと智の唇が胸元に触れた
「ん…っ」
キツく吸いつかれて声が漏れた
唇が離れたところを見ると、真っ赤な痕がキレイについていた
「俺も、初めて」
「そうなの?」
「うん…こんなに欲しいと思うのも、コレも智だけ…」
言ってから恥ずかしくなって、ふふっと誤魔化すと、智に手を引っ張って立ち上がらされた
「ベッド、行こう…その方が腰痛くないから」
引っ張られるまま歩いて寝室に行くと、すぐにベッドに押し倒された
「さとし…」
呼ぶと、突然胸の飾りを指先で摘ままれて
「あんっ」
いきなりの刺激に体が跳ねた