第6章 マグネット
大野side
「あ、待って…明るい、から…」
シャツの裾を持って恥じらう潤は、最高にかわいくて…
思わずそれ以上進もうとしてしまった。
「やめとく」
「え…?」
「だって…昨日初めてだっただろ…?」
「う、うん…」
「身体、辛いだろ?」
大事にするって決めたんだ。
だから、今日は…
「いやっ…大野さんっ…」
「智」
「…え?」
「潤…」
ぎゅっと潤を抱きしめた。
「これからずっと一緒に居られるんだ…焦んなよ」
いきなりドンっと胸板を拳で突き上げられた。
「ぐふっ…」
「嫌だ!欲しい!」
「だっておまえ…腰痛いだろ…」
「いい!俺…俺は、こんな幸せな日だからこそ…もっと幸せになりたい!」
胸板に付けた拳がぶるぶる震えてた。
「智…と、一緒に…」
起き上がると俺のシャツのボタンを外した。
「…脱がされるの…初めて…?」
「え?」
「医務室で…そう言った…」
「…よく覚えてたな…」
「だって…その前から…」
ボタンを外し終わって、俺の胸板に唇を付けた。
「好きなんだもん…」
ちゅうっとキツく吸われたと思うと、満足そうに笑う潤が居た。
「初めて脱がせたのが僕で嬉しい…」