【R18 ハイキュー!!】幼なじみ 木兎光太郎との場合
第1章 眩しすぎて、息ができない
眩しい。
なんで、こんなに眩しいんだろう。
バシッ。
鋭い破裂するような音がした。
座ってるギャラリーまでバウンドしたボールが飛んでくる。
「っ……!」
頭すれすれのところをボールが駆け抜ける。
「ぅおっしゃー!!! 俺ってすげぇ、ヘイヘイヘーイ!」
とっさに頭を覆った手を下すと、ネット前、コート中央で大振りなガッツポーズしているのが見えた。
前に座ってた女の子たちが、コートに向かって手を振っている。
「木兎、今日調子いいね~」
「最近なんだか迫力増してない?」
「誰か可愛い子でも見てるんじゃない?」
同じクラスの子か、友達、かな……
「おー!!!」
光太郎がこっちに向かって手を振っている。
やっぱりこの子たち、友達みたい。
「おーい!!!」
まだ手を振っている。どうやら違う子に向かって振ってるらしい。
誰だろ……後ろの客席を確認しようとしたら、
「おいって言ってんだろ!!!」
彼が客席の下まで駆け寄ってきた。
「無視すんなっ。おまえだ、おまえ!!!」
人差し指でびしっと指をさされる。
……わたし?
無言のまま自分で自分を指さすと、
「そう、おまえだよっ」
「あ、……うん」
「あ、うんじゃないだろっ。見に来るなら来るって前もって言えよ!!!」
「………」
なんでだろう。