第9章 女の気持ちがわからない
〜朝in浦原部屋〜
「ん…」
朝、目を覚ますと隣にいる愛しいつられ。勿論、営みをした後なので、2人とも裸。
流石に朝は、寒くてつられは浦原に甘えるようにくっ付いている。
そんな、彼女の寝顔が堪らなく好きな浦原。
「可愛いッス…」
1人キュンキュンしている浦原に、次の瞬間衝撃が走った。
「がハッ!」
隣で大きな声を出す彼に驚き、近くにあった羽織と自分の斬魄刀を手に取り、距離をとるつられ。
敵かッ?!と、思いきや。
「おはよっ」
「魅甘か…」
斬魄刀を畳に置いて、着物を着る。
「おとーさん!お、き、て!」
ぴょんぴょんと、楽しそうに跳ねている魅甘。
「魅甘…お父さん、永久に寝ちゃうから」
魅甘を抱き上げておはようのキスをした。
「あう?」
「喜助、起きて」
「痛い!!」
片足で、浦原の体を軽く蹴り起こすつられに、グハッと声を上げる。
「おはようございますのキスは…?」
「おはよーございます。サッサと、着替えて」
「冷たい…」
シクシク泣く浦原を傍らに、魅甘を下ろすつられ。
「アレ?魅甘、阿近は?」
歳が近い阿近と朝から、夜中まで遊び疲れてつられの部屋で眠ってしまってた為、彼女は浦原の部屋で眠っていたのだった。
「あっくん?」
「そう、あっくん」
「あっくん、ねてるよ?」
「起こさないで来たの?」
「うん!あっくんね!おつかれなの!」
「そうなの?優しいね、魅甘は」
えへへー。と、顔を赤くする魅甘と、、、。
「僕には?」
起き上がろうとした瞬間だった。男の人の大切な部分に、途轍もない痛みが、走る。
「魅甘!」
「あ、あっくん!おはよー」
魅甘より、少し年上の阿近が、浦原とう橋を渡って魅甘のところにやって来た。
「起きたら、魅甘居なくて驚いた。俺から離れるなよ」
「ごめんね!でも、あっくんねてたから」
そんな2人が、可愛くてしょうがないつられ。
「2人は、仲良しね」
そう、微笑む。
「魅甘は、俺が守るんだ。一生!」
魅甘の小さな手を握り締めて、つられを見つめる阿近。
「そっか。じゃあ、任せた」
2人とも、行くわよー。と朝ごはんを作りに行く。
忘れられた浦原であった。。。