第22章 命の重さ
【 翔side 】
分かったわぁ~、俺♪
乱交とか、スワッピングとか、グループセックスとか、まあ、内容的には、どれがどうなのか、いまいち解んないけど。
そう言う、法的にもぎりぎりの行為が水面下で無くならないのは、こういうことなんだな...
人間として、褒められることじゃないのは、
勿論分かってる。
きっとこんなことも、これが最初で最後...
かな?...いや、最後にしないとさ...癖になっても困るし。
人間は、性交渉において、視覚からの刺激が、大きく影響するんだということ。
視界を塞げば、聴覚が研ぎ澄まされるから、耳からの刺激が、性欲に大きな影響があるし...
......ホントにさ。
人間って不思議な生き物だよね...全く。
動物の中で、こんなに性に関して貪欲で、繋がるという行為以外に盛り上がれるのは、人間だけだし。
......実際さ。
こんな男同士の生産性のない行為も、本来の目的とは違う訳だし...
裏を返せば、こんな風に、見た目に左右されずに。
女の子のやらかい部分とか~?
心で求める相手と愛し合えるのは、寧ろ進化の証なんじゃないかな?
だってさ..
「翔!!」
「へっ?」
「何考えてるんだよ~(*´з`)ちゃんと集中してくれないと、俺..あっ///」
ヤバいヤバい...つい、客観的に観察しちゃってたよ..
せめてもの罪滅ぼしに、文句を言う雅紀のソレを握って、口の中に頬張った。
尖端からは、濃いめの雅紀の味がした。
『よ~し!!こっから集中していくぞ!!』
ニヤリとして雅紀を見上げると、
雅紀は潤んだ瞳を、不安そうに揺らめかせた。