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Green~君といた季節~【気象系BL】

第3章 変わっていくということ ~僕は、ぼくなのに~



僕たちは、児童公園のベンチに、
並んで腰を下ろした。

雅紀「この頃、翔くん忙しそうだったからね...
学校で話す以外は、全然だったでしょ~?」

翔「そうだね...朝も、
一緒に行かなくなっちゃったもんね」

小さい頃は、毎日、
ずっと一緒にいるのが、当たり前だったのに...

そう思うと、何だか、ちょっと
寂しい気持ちになった。

雅紀「おじいさまも、急になくなって、
僕も驚いたよ...」

翔「うん...お葬式には、来てくれて、
ありがとね...お礼も言わなかった、僕...」

雅紀くんの顔を見て、にっこり笑うと、
不意に雅紀くんが僕のほっぺに、
手の平をくっつけてきた。

雅紀「翔くん、元気のない顔してる...
翔くんの、ほんとの笑った顔が、
見たいな...」

翔「えっ...」


...言われなければ、分からなかった。
僕、この頃、心から笑ってないんだ...

無理に作った笑顔は、
本当に楽しくて、嬉しくて笑ってるんじゃない...


雅紀くんに言われて、
僕は急に泣きそうになった。

僕の周りのいろんなものが、
あまりにも変わってしまったから、

僕は、僕のまま、
何も変わっていないのに.....

そう思うと、
何だか涙か後から後から溢れてきて、
止められなくなった。

雅紀「泣きたいときは、泣いても
いいんだよ...」

そう言って僕の肩にそっと手を乗せた雅紀くん、その手があんまり温かで、
僕は、雅紀くんに抱きついて泣いた。


おじいさまが亡くなって、
初めてちゃんと泣けた気がする。

雅紀くんの手は、
何度も僕の背中を優しく撫で、
僕を素直に泣かせてくれた。






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