第19章 君を守るために
翔の服を脱がそうとシャツに手を掛けると、翔の身体がピクリと震えた。
「翔...怖くないよ...大丈夫」
俺の目を見ていた翔は、小さく何度も頷いた。
シャツを脱がすと、見慣れた白い肌が現れる。
「これ...」
俺が指でなぞる先に、朱い痕が...
俺は、鎖骨の少し下に明らかに新しい痕を見つけてしまった。
「ダメ///見ないで」
翔はそう言ってシャツの前をぎゅっと抑えた。
「翔...見せて...大丈夫だよ...隠さなくてもいいんだ」
「でも...」
「転んでぶつけたのと変わらない...そうでしょ?」
「......うん...」
......本当はさ、
腸が煮えくり返るくらいに悔しかった。
俺の大事な翔に、無理やりこんなことしやがって///
でも、俺はできるだけ平気な振りして翔のシャツを脱がせて、彼の肌をライトの元に晒した。
ズボンと下着も脱がせて、一糸纏わぬ姿にすると、翔は脚の前で腕を交差させた。
そんな姿に、俺は身体の一点に熱が集まるのを止められない。
でも今は、彼の気持ちを一番に考えてやりたい...
怖かった出来事何か、忘れさせてやりたい...
何でもないことなんだって、そう思わせてやりたいんだ。
俺も急いで着ているものを全部脱ぎ捨てると、
翔を促して風呂場に入った。
「俺が、洗ってやるよ...あいつに触られたとこ全部...俺が綺麗にしてあげる...」
翔の瞳がゆらゆら不安げに揺れた。
手に泡を付けてゆっくりと彼の身体を洗った。
首...背中...肩...腕...
胸を手のひらで優しく洗うと、
翔の喉が小さく鳴って、その尖端はぷっくりと立ち上がった。