第18章 君がいるから
【 翔side 】
雅紀が初めて、ドライでイッた。
実はさ、この前先輩が、『男でもドライでイク方法』っていうタイトルで、レポートを提出して...
教授を無言にさせたっていうのを聞いて、
みんなで大爆笑したんだけどさ。
実は俺、密かにそのレポートを読ませてもらってたんだ。
まあ、そこに書かれていたのは、
至ってノーマルな男女のセックスにおける、
『射精に頼らない性交渉における快楽の求め方について』とかいう堅苦っしいサブタイトルが着いていたけど。
俺にとって、実に参考になる事例があり...
そのための専用器具なんかも紹介されていて、
人間の飽くなき追及心には、頭が下がるぜ///
そっちの方は、まあ、追々...って感じで。
先輩のレポートの実践。
いつか、雅紀で試したいと思っていたんだ。
だって、女性は射精しなくてもイケるから、
極端な場合、一回のセックスで、何度だってイケる訳で...その点男は、どんなに頑張っても、せいぜい数回がいいことろだろ~?
実際、そんなに何回もイったら、身体が持たない気がしないでもないけどね~(^^;
俺の腕の中で息を整える雅紀は、
今まさに、『ドライでイッた』
俺は、彼の身体を抱えて、湯船に沈んで、その身体を後ろから支えた。
「雅紀、大丈夫??」
「..翔...今の..何??..」
雅紀がドライでイッた直後、倒れ込む彼を支えるため、俺が手を離してしまったから、すぐにまた、ホントにイッた訳で...
いつも以上に体力消耗したんだろうね...
俺に身体を預けて、ぐったりしてる....
「ごめんね、雅紀...やり過ぎちゃった、よね?」
「...うんん...何か俺、変だった..よね?」
自分に何が起こったのか、雅紀は分かってない様だった。