第18章 君がいるから
【 翔side 】
風呂に浸かって、今日のことを思い返していた。
かずと智、凄くいい感じだった。
上手くいってるんだな...っていうのが、
側で観てても伝わってきた。
今度二人に、そっちの方はどんな感じなのか、
聞いてみよっかな~...?
あっ!!そう言えば、どっちが下なんだろう?
......どっちもあり得る...
やっぱり、絶対に聞いてみよ!!
風呂から出て、リビングに行くと、もう雅紀の姿はなくて。ちょっと張り切ってるんじゃないかな..?っていう彼を想像して、一人で笑った。
電気を消して寝室に行くと、ちょっといつもと雰囲気が違ってて...
「あ...キャンドル?」
すると、ベッドの上で携帯弄っていた雅紀が、
「翔~...もう、待ちくたびれて寝ちゃいそうだったよ~///」
と唇を尖らせた。
「疲れてんなら、もう寝る?」
ベッドに近付きながらそう言うと、雅紀がベッドから立ち上がって俺の側に来た。
「...疲れてないし...まだ寝ない...
だってさ、とっておきのデザート...まだ食べてないもん!」
って...(^^;
「なに?それ...俺って、デザー..」
急に降ってきた唇のせいで、最後まで言えないまま、俺はそっと瞼を下ろした。
いつものキス...
いつもの唇...
何度も繰り返していることなのに...
だけど、いつもドキドキする...
これから、好きな人に愛されるんだな..ってそう思うからなのか、それともこの後の甘い時間を思うからなのか...?
...わかった!そのどっちもだ、きっと...
始めは優しくゆっくり、啄むようなじれったいキスが、いつしか舌を絡め合う、貪る様なキスへと変わると、俺たちを纏う空気が一気にピンクに染まる...