第18章 君がいるから
【 翔side 】
「ただいまぁ〜」
雅紀が帰ってきた。
手になんか白い箱を持ってる。
「はい、これケーキ。一緒に食べよ!」
ジ――――(・_・)
何で急にケーキ?
雅紀..なんか、後ろめたいことでもあるの?
俺が黙って見ていることに気付いた雅紀は、何を勘違いしたのか、
「あ...そう..そうだよね...里美ちゃんのこと、翔に話さないとだよね...えっと~..あの後さ、二人でパスタ屋さんに、ほら、大学から近いさ...」
「いいよ...」
「へっ??」
俺が話の腰を折ったので、雅紀は驚いた顔して固まってる。
「里美ちゃんの話は、しなくてもいいって」
「...なんで..あの..」
俺の真意が分からないって、そんな顔してるよね...
「だってさ、俺が里美ちゃんだったら、好きだった奴がいちいち全部、恋人に報告してるって分ったら、やっぱヤだもん...」
「...翔..」
「ちゃんと、断ったんでしょ?なら、それでいいから...」
「......」
「じゃあ、ケーキ食べよっか、折角だ..」
「しょお~//////( ;∀;)」
突然後ろから抱きついて来るから、危うくケーキの箱、落としそうになった俺は、
「何だよ!危ないじゃん//」
俺の言葉は無視して、雅紀が俺の首に顔を付けたまま、
「翔...ありがと...翔でよかった...」
と言った。
......もう~///照れるじゃん(≧▽≦)
俺が何て返そうかな、って思ってると、
雅紀の方から手を離し、
「さて、コーヒー入れるよ♪」
と行ってしまった。
何だよ...なんか、カッコ良すぎじゃん(*´з`)
「ケーキ、何があるの~?チーズケーキ、ある~?」
俺も、雅紀の後を追って、リビングに戻った。