第16章 医学の道も一歩から
【 翔side 】
その晩。
俺はベッドに寝転んで、雑誌を捲っていた。
そこへ、風呂上がりの雅紀が入ってきて、
隣にダイブしてきた。
キングサイズのベッドでも、その衝撃に俺の身体も跳ね上がる。
「ちょっとぉ、雅紀〜('ε'*)」
「おまた〜翔♪」
....全くさ、おまたじゃねーよ、おまたじゃ///ほんとに、雅紀はこーいうとこ、がさつで困るよ〜....
まあ、そんなところも、可愛いんだけどね〜❤
↑結局はそういうことかよ////(-_-)
「明後日から、安曇野だよね?」
サークルの合宿を兼ねた施設訪問がもう直ぐだった。雅紀を連れて一緒に参加するのは初めてで、俺は少し....いや、かなり楽しみだった。
「安曇野ってさ、長野でしょ?寒いよね〜?」
「そうだね〜...厚手のダウンとかだな..」
雅紀が言いにくそうに、
「それとさ...あっ、やっぱ、いいや..」
「なんだよぉー、気になんだろ〜//言えやぁ」
ちょっとだけ眉毛を下げた雅紀が、
不安に思ってること、それは子どたちとのこと。受け入れてもらえるか、心配らしい。
「雅紀なら、大丈夫だよ♪」
そう励ましても、緊張した顔してさ..
「雅紀...おいで❤」
雑誌を置いて、左手を広げると、
俺の腕の中に滑り込んでくる愛しい人。
「それよりさ、夜中、抜け出して星見に行こうぜ♪スゲー綺麗だって、井ノ原先輩が言ってた..雅紀と一緒に観たいって、思ってたんだ♪」
「ホントに?渋谷で観た、プラネタリウムみたいかなぁ〜...」
「きっと、それ以上だよ♪」
「翔..俺、楽しみになってきた♪」
....ふふっ、単純なやつ(^-^)
まあ、そこが雅紀のいいところだよ♪
俺たちは、未だ観ぬ安曇野の夜空に思いを馳せて、いつまでも語り合っていた。