• テキストサイズ

Green~君といた季節~【気象系BL】

第16章 医学の道も一歩から


【 雅紀side 】

翔と過ごす毎日は、
実習や試験などで、すれ違うことも少なくなく。

お互いが自分の部屋で勉強したりしているときは、
邪魔しないのが暗黙のルールになっていた。


俺は、翔の大学のボランティアサークルに参加することになった。
これは翔のたっての希望だった。


俺としては、翔の大学になんて、おこがましいし、彼の大学生活に割って入るようなことはしたくなかったから、遠慮してたんだけど...

翔が、どうしても、泊りのボランティア活動なんかがあって、俺も連れて行きたいっていうので...


......そりゃあさ。
嬉しいじゃん?そんなこと言ってくれると。

それに、俺の大学からも、そこに入ってる人もいて...

『気負わないで気楽に来ればいい』っていう翔の言葉を信じて、参加することにした。


実際に、そこにはいろんな大学から、
たくさんの人が参加していた。


今日は、俺が参加する初めてのミーティング。

ホントは人見知りな俺は、正直緊張して、
心臓が踊りだしそうだった。


翔は、もうだいぶ前から活動していて、
知り合いも友達もたくさんいるようだった。

「そんな、ガチガチになんなくってもいいって..」

そう言いながら、翔が俺の右肩を揉んだ。

「......うん...分かってる..」


...そう言われてもさ。


緊張で強張る俺のこと、翔は笑っていたけど。

ミーティングが始まり、その中で、グループに分かれて、児童施設に行くためのゲームや出し物を決めることになった。


「初めまして!君が相葉くん?櫻井が、どうしても連れてきたい奴がいるからって、ずっと言ってたんだ...

櫻井、やっと落とせたんだ~?」

そう笑ったのは、井ノ原先輩。
笑顔が印象的な人だった。


/ 543ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp