第15章 You’re my sunshine
翔......
君は俺の太陽だよ...
そんなセリフ、実際言う奴いるのかよ?
って。
少し前の俺ならそう思ってた。
よくもまあ、恥ずかしくもなく、そんなこと言えるよな...って。
でも、今なら分かる。
恋人に、そう言う奴の気持ち。
この世に、太陽の光がないと、
生物が生きていけないように、
俺も、翔がいないと息も出来ない...
生きてる意味なんかない...
......翔は、どうなのかな?
俺は、翔の太陽になれてるのかな?
翔だけの世界に、俺は住めないのかもしれないけど、
遠くから、その世界をも照らす、
優しい光になりたい...
もっと大人になって、翔のすべてを包む、
光になりたい...
......翔...なれるかな?
俺は...
君の太陽に...
俺の腕の中で、安心したように、静かな寝息を立て始めた愛しい人...
結構歩いたからね、昼間。
疲れたのかも...
俺のことを喜ばせようとして、デートプランを考えてくれてた翔...
つまないことでやきもち妬いちゃったけど、
本当は、誰からも好かれている翔が、俺の自慢でもあるんだ。矛盾してるけどね...
あんな魅力的な翔のこと、みんなが好きになるのは、
当たり前なんだ...
だからこそ。
俺は、翔に好きでいてもらえるような、そんな男にならなきゃ、って...そう思う。
俺が翔のこと、誰にでも自慢したいように、
翔も俺のこと、そう思ってくれるような...
そんな器の大きな男になりたい。
寝顔に、
そっと口づけると、翔は少しだけ微笑んだ。
どうか、この幸せが、ずっとずっと続きますように。
......翔...愛してるよ...