第13章 一緒に暮らそう
【 雅紀side 】
智たちが冷やかした大きなベッドで、
翔と迎えた朝。
まだ夢の中にいる翔の寝顔を観察する。
....睫毛がさ、ホントに長いんだよね...
白い頬に綺麗に並んだ睫毛が、
何度も言うけど、人形みたい。
いとこが子どもの頃に抱いていた、寝かせると目を閉じる、金髪巻き毛の人形だ。
...いやぁ〜それよりもずっと可愛いな〜❤
何よりも、真っ直ぐな鼻が高くて、その下にある薔薇の花びらみたいな唇。
これで、俺の...その...アレを咥えてくれる、って、そう思ったら.......あっ...
これはさ、朝だからだし////
別にそんな邪心がある訳じゃないからね//
↑言い訳するところが、怪しい(-_-)
何だか、ずっと見ていたくて...
可愛い寝顔...目に焼き付けておきたくて。
すると、翔の長い睫毛がゆっくりと開いて、その下からどんぐりみたいな大きな瞳が現れた。
「おはよ...」
「...雅紀、おはよう..ずっと見てたの?」
「うん...可愛かった❤」
そう言うと翔は、見るなよ!と言いながら布団の中に潜ってしまった。
もう〜////可愛すぎだろ?それ( 〃▽〃)
俺は、翔を追いかけて布団の中に入り込む。
暫くご想像通りに布団の中でイチャイチャし、
ふたり一緒に顔を出したときには、
髪の毛がぐちゃぐちゃで、それをまた暫く笑い合った。
幸せな朝の始まり。
もしかして、これから毎日、こんな風にして朝を迎えられるのかな..?
何だかもう、夢みたいだよ、ホントに...
テーブルで向かい合って飲むコーヒーも、
何だか照れくさくって、
....幸せだった。