第11章 目指す道
【 翔side 】
朝...
目が覚めると雅紀の顔が近くにあって、ビックリした。
そうだ...夕べは一緒に寝たんだ。
....雅紀と結ばれた。
家族が寝てからスル、2回目のセックスは、
やっぱりまだ、何だかぎこちなかった。
それでも。
俺のを受け入れてくれる雅紀が、
心の底から愛しくて、大切で、
ひとつになれることが、嬉しかった。
将来、
俺は誰かと結婚したりするんだろうか?
ということは、雅紀と別れて、雅紀以外の人を愛してくって、そう言うことなんだよね?
.....雅紀と別れて...
今はそんな事、全然考えらんないよ...
雅紀がいない、雅紀と愛し合えない日が来るなんて、今の俺には、ありえないって、そう思う。
......先のことは、分からない...
でも、近い未来には、雅紀がいてくれる。
医療という同じ道を目指して、共に頑張ることができる。
雅紀がいてくれたら、俺きっと、
真っ直ぐ前をみて歩いて行ける気がする。
17歳。
まだ子どもかもしれないけど、
子どもなりに、目指す将来の夢を、ちゃんと見つけて、それに向かって歩き始めたんだ。
その道は、険しいのかもしれない。
大きな壁や、挫折が待っているのかもしれない。
それでも。
そうだとしても。
.....雅紀と一緒に、助け合って歩いていきたい。俺も彼の支えになりたい。
「....しょう...?」
雅紀が目を開けた。
「可愛い顔して寝てたよ〜♪」
俺がそう言うと、雅紀は真っ赤になって布団を被ってしまった。
....そんなとこも、可愛いってば(^-^)/
「雅紀...好きだよ..」
「俺も、大好きだよ...翔」
俺たちは、そっと唇を重ねた。