第11章 目指す道
風呂から出ると、修は寝るように言われ、
母親に連れていかれた。
「おやすみ~修!腹だして寝るなよ///」
「ましゃきじゃないもん///」
...気のせいじゃない...こいつら、同等だ...
俺たちも、部屋に戻って、
やっと二人きりの静かな時間になった...
さっき、風呂場で雅紀と並んで入ってるとき、
腕とか、脚とか、くっついちゃうからさ(^^;
なんだか、ちょっと、そっから熱をもってしまって...
いざ二人になると、ドキドキするんだよね...
でも、そのドキドキを雅紀に悟られるのは恥ずかしいから、俺はできるだけ、平静を装ってみるんだけど...
「翔...あのさ...」
「えっ、なっ、何??」
平静どころか、思いっきり狼狽えてるじゃん///
「俺さ、翔の家族、素敵だな...って、今日改めて思ったよ...家も仲良しだけどさ..でも、翔の家族は、理想だよ、ホント...」
「雅紀...」
「翔と暮らせば、俺も仲間入りできるのかな...なんて思ってたんだぁ〜」
.......雅紀...
俺は雅紀の側まで行って、
ゆっくりと彼の身体を抱き締めた。
「ホントにさ、一緒に暮らそうね♪」
見上げた雅紀の目は、少し潤んでいて、
俺はそのキラキラ光る眸に吸い寄せられるように、そっと口づけた。
何度も何度も啄むように唇を重ね合わせると、
遠慮ぎみに、雅紀の熱い舌が、歯列を割って侵入してきた。
それを迎えて絡めとると、
修が羨ましがってた『大人なソコ』に
一気に熱が集まるのを感じる....
「..あぁ..しょう..ん..」
雅紀の甘く湿った声を聞いた俺は、
一気に彼の身体をベッドに沈めた。