第11章 目指す道
「...頑張ろうね♪」
「うん!!俺頑張るよ!もっと、勉強して..」
俺は、ゆっくりと雅紀に近付いて、
そっと口づけた。
「約束ね...」
触れるだけのキスをして、少し離れてそう言うと、
「翔//////」
雅紀は俺をぎゅうっと抱き締めた。
「俺さ、翔が側に居てくれたら、何でも頑張れるよ!
どんなことでも負けない自信あるもん!!
翔はね、俺の栄養ドリンクだから!」
「ふふっ、何だよ、その例え...」
俺たちは笑いあって、そしてもう一度唇を重ね合った。
今度は、もっと大人なやつ...
あの日から...
雅紀と身体を重ねたあの日から、
俺たちはそういうことをしていない...
もちろん、避けているわけではない...
すくなくとも、俺はそうじゃない。
機会がない...というところかな~?
あの日のあの出来事は、俺たちの距離をグッと縮めたけど、別の意味で俺の中には、変に意識する気持ちって言うか...
今度は、どのタイミングで、いつ、どうやって誘ったらいいんだろうって...
そんなことを考えてしまって。
でも、こうやって彼に触れると、
やっぱりね...もっと先まで欲しくなるって言うか...
「...雅紀...好きだよ...」
「翔...俺も...大好き!!」
大人のキスの後、俺たちは隙間がないようにお互いの身体を引き寄せ、抱き合った。
モヤモヤする気持ちを、伝えられないでいると、
雅紀が、
「翔...今度、翔の家に遊びに行ってもいい??」
って聞いてきた。
「もちろん!!来てよ~土曜日とかは??」
「うん...でさ、泊っても、いいかな?」
......きた!!!雅紀の誘い...だよね?これ。