第9章 男同士
【 翔side 】
初めて自分以外の人のを、シタ。
初めて、雅紀にしてもらった。
...それだけで、興奮が最高潮に達して、
すぐに出ちゃいそうで///
恥ずかしくて、信じらんないのに...
こんなことしてる自分に...うそだろ?って、思うけど、もう止められない...
「...あ..あ..やっ..イッちゃう///」
「..しょう..俺..も..あっ..あ..イク///」
.........
俺の手のひらに、雅紀の熱が広がって、
ほぼ同時に、雅紀の手を、俺の欲が汚した...
お互い、片手がそんな状態だから、
空いている手で、お互いのこときつくきつく抱き締めた。
「...翔...ありがと...」
「...なんで、ありがとうなの?
それなら、俺だってありがとうだよ...
雅紀...俺さ...俺...」
「翔、いいんだよ、気にしないで...
俺、今日凄く幸せだからね...」
雅紀は、身体を少し離して、俺の顔を見た。
「俺、翔が好きだよ...だからこそ、大切にしたいんだ...翔の気持ちも、翔の身体も...」
「ま..さき..俺..」
嬉しくて....泣きそうになりながら、
でもそれを、ぐっと堪えて、
雅紀の顔ををじっと見つめた。
「でさ...手のやつ...拭こうか~?」
「えっ??...あっ..うん..」
翔が棚からティッシュの箱を取ってきて、
ふたりで手に飛んだ精液をふき取り綺麗にした。
その光景は、きっと、少し滑稽で...
想像すると笑えるけど...でも、幸せなことだった。
ふと見ると、目の前に、一糸纏わぬ愛しい人の姿。
「翔...」
俺は、彼の身体を抱き寄せて、
腕の中にしっかり包み込んだ。