• テキストサイズ

Green~君といた季節~【気象系BL】

第7章 変わりゆく自分



......それをしなければいけないのは、
ホントは俺なのに...

雅紀の両親は、ケガをした息子のベッドに付き添って、廊下を歩いて行った。


......ごめんなさい...


...  ......


看護師の案内で、病棟の方に向かう雅紀たち...


.........


俺は、走り出していた。

丁度、廊下の角を曲がったところで追いついて、
俺は、折れ曲がるくらいに頭を下げた。


「ごめんなさい!!俺のせいで///
雅紀が...怪我してしまって...

全部俺がいけないんです!!

本当に...ごめんなさい//////」

すると、雅紀のお母さんが俺の身体を起こして、

「翔くん...変わるチャンスはいくらだってあるのよ...
...雅紀のためにも...翔くんが..」


「...しょ..う...」


雅紀が俺を呼んでいる...

俺は、お母さんに促されて、雅紀の側に行った。

「...雅紀...俺...」

雅紀の手を握ると、彼は腫れた目を細めて笑った。

「翔...よかった...」

と...

それだけ言って、また眼を閉じた。


......涙が、頬を伝った。

雅紀の手は、とても温かくて、
その温かさが、嬉しかった。

......生きててくれて、
ホントによかった...




...毎日、暗闇の中で、
出口を求めて彷徨う日々...

自分のことが誰より嫌いで、
弱い自分と向き合うのが怖くて、

全てのものから背を向けて、逃げていた。

自分がどうなってしまうのか不安で、
毎日が、惰性で過ぎていた...


......雅紀...

俺...

......変われるのかもしれない...





/ 543ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp