第3章 少しずつ、知っていこう
日直の週も過ぎて、また私はいつも通りの毎日がおくれそう………と言えれば良かったのだが…
千歳くんが学校に来てない。
まぁ今日の話なんだけど…
前までそんなこと当たり前だった。
だけど今となれば…少し気になってしまう。
そして今日1日、2人分のノートをとった私もバカだと思う。
ほんと、ため息しか出ないわ…
さっさと帰ろ。
「〜!」
『ん?何、日菜子。』
「今日の放課後、自分図書委員の当番や言うてたよな?」
(……図書委員の当番…)
『…すっかり忘れとったわ…』
「え、珍しい…」
『教えてくれておおきに日菜子。
それで?他に何か用あるん?』
「一緒に帰ろー言おうとしたんやけど、当番とか言って気ぃするから確認しただけや!」
『あぁ、なるほど…』
「じゃ、当番頑張ってや〜!」
『うん、また明日〜!』