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太陽と向日葵【テニスの王子様】

第2章 友達になろう




「…てなわけで、千歳!
ちゃんとさんの言う事聞くんやで!?」


「はーい。さん、よろしゅうたのんます。」


『うん、よろしゅう。
…ていうか待って。なんで私なん?』




重大なことを見落としてた。
私じゃなくていいんじゃないの?

千歳くんと仲良い子なら…






「あー…それは俺が悪いんや…」



忍足があはは…と笑いながら言った。




『…どういうこと?』


「白石と誰か1組に知り合いおるかー?っちゅー話になって俺がの名前あげたんや。」


「ちょうど千歳と席も今近いみたいやし、お願いしようと思ったんや。」


『あぁ、なるほど…』





別に普通な理由やな。

よかった。
「さんごっつ怖そうやから千歳も言う事聞くやろ!」みたいな理由じゃなくて…





「…先輩ら、盛り上がってるとこ悪いんすけど…もう昼休み終わりますよ。」


「あ!ほんまや!
じゃあさん!改めて千歳のこと頼むわ!」


『うん。千歳くんと仲良うするよ。』





…………






テニス部の皆さんと別れて、千歳くんと2人で教室に向かっている。



「さん。」


『…どないしたん?』




階段の途中で千歳くんが立ち止まった。
階段の上の方にいるから、余計大きく見える。





「俺のお世話係…嫌じゃなか?」



…全然嫌じゃないけど…

なんだろう…私的にお世話係っていう名称がやだ。




『…嫌やないで。でもな、千歳くん。
お世話係っていう名称がなんか私嫌やねん。だから…』








だから…









『私とお友達になってください。』






そうだ。
友達なら、友達を心配するのは当たり前だ。






千歳くんはちょっと驚いたような顔をしてこう言った。








「…もちろん。こちらこそ、よろしゅうたのんます。」








今日から私達はお友達です。



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