第1章 はじめまして太陽さん
今日は千歳くん、丸一日学校にいました。
昼休みには忍足とかテニス部の人がお昼食べようって千歳くん迎えに来て、ちょっと騒がしかったなぁ…
でも、千歳くん楽しそうだった。
「〜!一緒に帰ろうや!」
『日菜子、うん。えぇよ。』
鞄を持って、二人で靴箱に向かった。
…………
「あ、そういえば…千歳くんにノート返せたん?」
『うん。日菜子がいない時に。』
「え~…っていうか、ほんまに千歳くん好きやないの?」
『好きやない。』
「はぁ…せーっかくと恋バナできる~思うたのに…」
『はいはい。』
「も〜…でも千歳くん結構モテてるらしいで?」
『まぁ普通にかっこえぇもん。
日向さんも、千歳くんくんのこと好きやで、たぶん。』
「やっぱりな〜…
負けたらあかんで!!!」
『だーかーら!!違う言うとるやん!!!』
そこからまた私たちの追いかけっこが始まった。