第4章 総長あらわる！

絵里「ミラ、この人新入りさんだって」
ミラ「あら本当？」
絵里に呼ばれたミラはにこやかに笑いながらルーシィに歩み寄る。
ルーシィ「ミ…ミラジェーン!!!キャー!!本物～～!!……はっ」
憧れだったミラに会えたことに感激するルーシィだが、すぐに正気に戻る。
ルーシィ「ア…アレ止めなくていいんですか!!?」
そう言ってケンカしている集団を指差すルーシィ。それに苦笑しながら絵里と希が答える。
絵里「えぇ…大丈夫よ。いつものことだから」
希「そうそう。放っといてもその内収まるやろ♪」
ルーシィ「あらら……」
ミラ「それに……」ガン
ミラが何か言いかけたその時、ミラの頭に流れ弾ならぬ、流れビンが当たった。
ミラ「楽しいでしょ？」
それでもミラは何事も無かったかのように言葉を続けた。額から血を流しながら。
ルーシィ「(怖いですぅーーー!!!)」

そしてその後も喧騒は続き、収まるどころか段々と激しさを増していった。そしてついに……
カナ「あーうるさい、おちついて酒も呑めないじゃないの」
さっきまで大樽いっぱいの酒を呑んでいたカナがキレた。
「あんたらいい加減に…しなさいよ……」
輝くカードを構えるカナ。
グレイ「アッタマきた!!!」
手のひらに拳を乗せて構えるグレイ。
エルフマン「ぬおおおぉ!!!!」
魔法で腕を変形させるエルフマン。
ロキ「困った奴等だ…」
光る指輪をはめるロキ。
トーヤ「熱くなってきた...。さぁ、本気で行くよ……」
銃を構えるトーヤ。
穂乃果「負けないよっ!!」
右手にガントレットを装着して構える穂乃果。
ナツ「かかって来いっ!!!!」
両手に炎を纏うナツ。
ルーシィ「魔法!!？」
ミラ「これはちょっとマズイわね」
希「せやな、確実にギルドが吹き飛ぶなぁ...」
絵里「ハラショー...」
さすがに困り顔をするミラ、希、絵里。その時…
マカロフ「そこまでじゃ…やめんかバカタレ!!!!!」
全身が真っ黒な巨人が現れ、一喝する。するとその一喝で、全員の動きがピタリと止まる。
ミラ「あら、いたんですか？マスター」
ルーシィ「マスター!!?」
目の前に居る巨人がギルドマスターであることに驚愕するルーシィ。
グレイ「ち」
エルフマン「ふん」
カナ「酒」
マカロフの一喝でケンカを止めるが、ナツだけは違った。