• テキストサイズ

ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第1章 Doctor Call




「翔ちゃんばっかりずるい!
 俺たち夜勤で疲れてるんだから、二人で片付けて!」


雅紀が意外に厳しいことを言ってくる。


「え?それなら僕が…」


立ち上がろうとした智くんを潤が抱きしめて「智は俺達と!」って…。


なんだかんだ言っても弟に弱い智くんがその手を払えるわけがないのもわかってるから俺は素直に動くことにした。


「わかりました…。
 謹んで後片付けをさせていただきます」


そのままキッチンへ向かう俺に智くんが『ごめんね』って視線を送ってくる。

もうそれだけでいいよ、うん。


「翔さん待って、私も行きます」


って和も一緒にキッチンへ。

食洗機に食器を入れてスイッチを押して戻ると…そこには弟たちに囲まれて眠る智くんの姿があった。

一緒にいる雅紀も潤ももう落ちる寸前。

ここで起こすも可哀想になって和と二人でブランケットを掛ける。


「今日はこのままここで過ごしましょうか?」


和の一言に無言で賛成の意を示す。

たまにはいいよね?こんな日も。

そんなことを思いながら夕方までの時間をすごした。


夕方…病院からの電話で呼び出された俺は大好きな兄弟に見送られて勤務に向かう。

出かけに智くんがくれたキスを思い出しながら気合を入れる。


「さて、今日もがんばりますか?」


いつもと変わらない、でも決して同じじゃない時間が始まった…。



【END】


/ 194ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp