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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第1章 Doctor Call




「じゃぁみんな、手を合わせて?

 いただきます!」


「「「「いただきます!!!!」」」」


僕の号令に弟たちの声が揃う。
その日揃ってる中の一番年上の人間が号令をかける。
昔からの僕たちの習慣。

みんなの声を聴くだけでその日の状態がわかる気がするから僕にとってすごく大事。

今日もみんな元気だね、うん、良かった。


「智、これ。

 全部食べなくてもいいけど、でもちゃんと食べてね?」


潤ちゃんが僕の前にお茶碗を置く。

みんなは潤くん特製のフレンチトースト食べてるのに…。


「僕もそっちがいい…」


「だってよ、雅兄。どうする?」


潤ちゃんがまーちゃんに聞く。


「雅兄が診察したんでしょ?
 
 智兄が『なんで?』って顔してるけど雅兄がいいって言うなら用意するよ?」


僕の顔を見ながら潤ちゃんが続けた。


「主治医の指示には従わないとね?」


笑いながら言う潤ちゃんにまーちゃんが「どうしよっかな?」って呟く。


「だーかーらー、僕、平気なの!」


「でもまだ微熱あるんだよ?

 さとちゃん、フレンチトーストならまた潤ちゃんに作ってもらえばいいじゃん?

 とりあえず今朝はお粥にしておこう?
 消化にいいもののほうがいいよ。

 これ以上体調崩して仕事に支障きたすの嫌でしょ?」


まーちゃんが隣から大きな手で僕の頭をぽんぽんって撫でる。

ね?ってそんな笑顔で言われたら…うんって頷くしかないじゃん。


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