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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第4章 舞賀家物語 1




じろちゃんは僕にお勉強を教えてくれるし、僕の荷物が重くなるからってお弁当も毎日持ってくれる。

だから毎日、じろちゃんとお昼ご飯を食べるんだ。

僕ね、イマイチ、クラスのお友達とうまくやれないからこの時間はすごく楽しみなの。


「イチくん?どうしたの?

 具合悪い?
 やっぱりアイツらがなんかやった?」


心配そうなお顔で僕のことを見るじろちゃん。


「ううん、大丈夫。

 ちょっと考え事?してただけだよ?」


心配性で誰よりも僕のことを大事にしてくれるじろちゃん。

僕がもし女の子だったら…。

最近思うんだ、僕。

ごろたんもしろたんもさぶちゃんもじろちゃんもみんなイケメンさんなんだって。
近所のおばさん達が言ってた。

『あんなイケメンだからきっとモテモテなんでしょうね』
『うちの娘なんかどうかしら?』
『きっとすごい美人な彼女がいるんじゃない?』

そうだよね…。
お兄ちゃん達、いつか他の人と結婚しちゃうんだよね…。

僕は…出来ないんだ…。

だって僕、男の子だもん…。

大好きなお兄ちゃん達といつかはバイバイなんだ…。

なんか、悲しくなってきた。
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