ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第4章 舞賀家物語 1
じろちゃんと一緒にお昼ご飯を食べるこの時間が僕にとっては学校で1番楽しい時間なの!
あ、でも…さぶちゃんと下校するのも楽しいし、しろたんやごろたんとみんなにバレないように車で登校する時間も楽しいし…。
うーん、1番って難しい。
僕は舞賀一郎、12歳。
この春に中学生になったの。
お父さんとお母さんはいないけど4人のすっごくかっこいいお兄ちゃんがいるから平気。
1番上は五郎お兄ちゃん。
その次が四郎お兄ちゃん。
ふたりは双子なんだよ。
二人ともお仕事してて、僕の通うこの学校の先生なの。
ごろたんは社会の先生で演劇部の顧問もやってる。
しろたんは理科の先生で時々野球部の面倒もみてるって言ってた。
でもね、ここは男子校だから演劇部はあってもほとんど活動してないし、野球部はお坊ちゃんばっかりだから強くないんだって。
二人とも先生の他におじいちゃんのお仕事のお手伝いをしてるんだ。
みんなには内緒だけどおじいちゃんはこの学校で一番偉いんだって!
えーっとね、たしか、りじちょー先生って言われてるの。
なんで秘密かはわかんないけど、お兄ちゃんたちがそう言ってるから守らなきゃなんだ。