ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第3章 halftone ーDoctor Call Ⅲー
翔くんに無事に忘れ物を届けてホッとした僕は駐車場に置いた小さな車に乗り込んだ。
普段はあんまり運転はしないけど…一応免許は持ってる。
やっぱりオンコールのときとか車がないと不便だし。
この可愛い車はみんなでテレビを見てたときにまーちゃんに似たタレントさんがCMしてて…。
気がついたときにはうちの駐車場に停まってた。
その前に僕と和が主に乗ってた国産の車の代わりらしい。
その車は和によく似たタレントさんがCMしてたっけ…。
洋服も車も家の中のものもこだわり派の翔くんとまーちゃんと潤くんが決める。
まぁ…基本的に間違いはないから…僕も和も文句はない。
僕たちはなんでもいいからなぁ…そういうの。
家の近くのショッピングセンターの駐車場に車を駐めてメモを片手に買い物。
「えーっと…オリーブオイルにごま油…それからあと洗剤と柔軟剤ね?
これと、これかな?」
一人ブツブツ言いながらメモにある商品をカゴに入れていく。
「あとは…夕飯…。
なにがいいかなぁ…」
確か頂きもののお肉があったはず…。
心の中でメニューを決めてかごの中にどんどん放り込んだ。