第17章 砂のアカデミー
メ「我愛羅~、一緒にお昼食べようってば!」
昼休み、メンマと私は我愛羅を誘って弁当を広げた。
メンマは、ナルトと違って大人しい性格だったが、私と我愛羅の前では明るく、良く喋った。
『今日のおかずはー、卵焼き、ポテトサラダ、肉団子にブロッコリーです!おにぎりはメンマが作ったよ。』
私は、作った三人分の弁当をわけるとメンマがおにぎりを配った。
「旨いな…。」
我愛羅は弁当を一口食べると一言そう言った。
砂の里に来てから数ヶ月の間、我愛羅はずいぶんと丸くなっていた。
そして、何より変わったのが表情だ。
無表情だった彼は、少しずつ表情を取り戻して来ていた。
そして、メンマの影響か、少しずつ一尾を制御し始め、隈が少し薄くなっていた。
昼休みが終わると、私達はそれぞれ席に戻った。
担任が教室にはいってくると、騒がしかった教室が静かになる。
担任は教室の前に立つと、咳払いをした。
「あー、今から授業を始めるんだが、その前に!
来月、同盟を結んでいる木ノ葉の里で合同演習を行う事になった。
各クラス3名が木ノ葉の里におもむき演習に参加する事になる。…で、このクラスだが…。」
担任はそこで言葉を切ると、手にしていた紙に視線を落とした。
「ルミ、我愛羅、メンマ!お前たち三人だ!」
担任はそう言うと、それでは授業を始める、
と言って授業を始める。