第15章 旅立ち
『イタチ、私木ノ葉をでる。』
手紙を読み終えた私はイタチに告げた。
父の手紙には、再びダンゾウに狙われる可能性とそれを回避するために父が考えた事が書いてあった。
私は、写輪眼を使って、父の遺書を書いた。
内容は、娘と共に心中する経緯を書いた。
そして、それをイタチにわたす。
それを読んだイタチは全てを悟っていたようで、黙って頷いた。
その日の夜、私はナルトの妹と共に木ノ葉を出た。
ダンゾウとの戦いで受けたダメージがほとんど目だった私は、父の眼を移植したおかげか、里を出るのに問題ないくらいに身体が回復していた。
私とナルトの妹、戸籍のない私たちが木ノ葉をでた事を気付くものはいないだろう。
いなくなるのは、うちはシスイとその娘。
だが、二人がいなくなるのは木ノ葉からではなくこの世からだった。
明日の朝には、二人の死が確認されるだろう。