第15章 旅立ち
意識が戻った私は、ダンゾウとの戦いを思い出して両目を押さえた。
(あれ?)
私は、指に触れた布の感覚に首を傾げた。
どうやら包帯が巻かれているようだ。
何故かはわからないが、私は殺されなかったらしい。
私は、恐る恐る包帯をほどいた。
すると、眩しいくらいの光が入ってくる。
『どうして見えるの?』
私は、失明していないことに驚いて呟く。そして、次に自分のいる場所に驚いた。
そこは見慣れた自分の部屋だった。
今までの事が夢立ったのかと疑っていると、隣で赤いものが動いた。
「ルミ、起きたってば?」
そこにはナルトの妹がいて、夢ではなかった事を証明していた。
驚いていると、部屋の戸が開いてイタチが入ってきた。
そして、私は、衝撃の事実をしる。
イタチは、私が意識を失っていた間の事を話してくれた。
「ルミ、俺を憎むか?」
全て話したイタチは私に問いかけた。
父を殺したことを言っているのだろう。
私は首を横に振った。
『弱い自分を恨む事はあっても、イタチを恨む事はないよ。』
そう言うと、イタチは何とも言えない表情をした。
そして、手紙と髪紐を渡される。
父からの手紙を読んだ私は息を飲んだ。