第2章 プロローグ
『今思うと、無茶苦茶な話しだよなぁ。』
私はボソッと呟きながら、気管支を広げるための薬を取り出す。
飲み薬を飲んでから、シール式の(…これは薬なのだろうか?)薬を胸にはる。
すぐには咳が治まらないため、ルームメイトを起こさないよう部屋を出た。
ベランダにしゃがみ込んで空を見ると星がキラキラしていた。
星の輝きに胸が熱くなる。
『私はって、なんにでも感動しすぎかな?』
つい、ポツリと呟く。
私はいつも、夕焼けをみても、青空を見ても、時には雨を降る様子にまで心を動かされてしまう。
『まぁ、いっか!
幸せってことだよね?』
そう呟いて空を見続けた。