第14章 囚われの…
その日の夜、私は今まで計画していたことを実行にうつすため、上下黒の忍服に身を包むと、家を抜け出した。
父は任務で明日の朝まで帰って来ないはずだ。
私の目的はナルトの妹救出だった。
ナルトの妹はダンゾウに幽閉されていた。
そして、そのの存在を火影は知っていなかった。
歌遁を使って調べていた私は、ナルトの妹の状況をほぼ把握していた。
私は、自分の実力的にナルトの妹救出が難しいのはわかっていた。
それに、ダンゾウは里の上層部、そのダンゾウが幽閉したナルトの妹を救出したところで、反逆者とされかねないことも予想できた。
(だから、三代目の力が要る!)
三代目にこの事を話せばナルトの妹を保護してくれると信じていた。
そのために、証拠が必要だった私は、ナルトの妹が幽閉されている場所を突き止める必要があった。
私は、歌遁を使って場所を確かめると、瞬身を使ってナルトの妹が幽閉されている近くまで移動した。
そこからは気配を消して慎重に進む。
(見つけた!)
私は、暗い牢のような場所に幽閉されている赤い髪の少女を見つけた。
歌遁でどんな扱いを受けているかは知っていたが、直接目で見るとその扱いの酷さに怒りを覚えた。
(絶対、そここから助けるから。)
私は、心のなかでそう言ってその場を離れようとした。