第8章 修行開始
翌日、私は朝早く目を覚まして、庭に出ていた。
いまだ4時だが、少し明るくなっていた。
(高校生だったときは毎日3時半に起きてたっけ。)
私は前世を思い出して、よく毎日起きれてたよなー、と感心する。
イタチもミコトさんも、まだ眠っている。
フガクさんは昨日から任務でいなかった。
私は前世の記憶を頼りに、ナルトがやっていた印を結んだ。
『影分身のじゅちゅ!』
ボフンと音を立てて私の両隣に影分身が出現した。
(やった!成功した!!)
分身の時とは違い、一発で成功した影分身に、思わずガッツポーズをする。
(多重影分身も出来るようになるかな?)
二人の影分身は私と頷きあうと門を出て行った。
私はそれを見ると家に入って布団に戻った。
だが、寝る訳ではなく、正座をすると目を閉じた。
、
瞑想をはじめる。
これは、前世からの習慣だった。
小さい頃は母親に無理やりさせられていたが、高校生になった頃からは瞑想の時間は私にとって、癒しの時間になっていた。
なにも考えずに無になる時間、それは私を全てのしがらみから解放してくれるものだった。