第40章 父の巻物
「……ルミ……」
気配がしたと思ったら、後ろにサスケが立っていた。
「……気配がして、侵入者かと思った……」
サスケは呟くと私に近付いてきた。
「…着替えるのか?…………うちはの家紋似合うじゃねぇか……」
サスケは私の格好に微笑んだ。
『……里でこれを着るわけにはいかないからね……』
私がそう言うとサスケの顔が曇った。
「……俺は、自分以外にうちはの生き残りがいると知って嬉しかった……
……今は、兄さんのことも知って……
いつかは木ノ葉の里をこの家紋を着けた奴が俺以外に歩けるようにしてやる!」
サスケはそう言うと私に決意の目を向けた。
『……楽しみにしてる!』
私もそう答えると微笑んだ。
その後、私もとの服に着替え、流に変化すると家を後にした。
私はアパートに戻ると、家から持ってきたものを綺麗にまとめ、再びカバンに詰める。
私はカバンに忍服それから、あのノート二冊をしまうと大きく息をついた。
その後、私は父の部屋から持ち出した巻物を持って森へ向かった。