第39章 雪の国と春
「流~!」
怒りにドトウが印を結ぼうとしたとき、ナルトの声がしてドトウと私は振り向いた。
そこにはカメラをかまえるカメラマン、監督、術の解けた小雪、そして声の主であるナルトがいた。
(普通護衛対象をわざわざ敵のいるとこに連れて来ないよね……)
私はそう思うが、これも計算のうちだった。
私は瞬身の術で小雪の護衛に回った。
『……ナルト!ドトウはまかせた!』
私が叫ぶと、ドトウとナルトの闘いが始まった。
だが、チャクラが使えないせいか、ナルトはドトウにあっという間にやられてしまう。
"チチチチチ"
そのとき、独特の音を鳴らしながらいつの間にか現れたサスケが千鳥をドトウに叩き込んだ。
だが、ドトウに少しキズを付けてサスケは吹き飛ばされた。
「サスケ君!」
サクラも来ていたようでサスケが吹き飛ばされ悲鳴を上げる。
『……サクラ、小雪さんの護衛を……』
私はそう言うとナルトのもとに向かった。
私は倒れて意識を失っているナルトの横に膝をつくと、万華鏡写輪眼を発動させた。