第7章 サスケ
(うわぁっ!?)
突然のことに私は驚き目を見開いた。
(うわぁぁぁ!!フガクさんに抱っこ何て恐れ多い!でもでもでも、せっかく抱っこしてくれてるのにおろしてとも言えないぃ~。)
つたい歩きができるようになった日から、練習しまくった私は、今では、歩くどころか走れるようになっていたが、降ろしてくれと言えなかった。
私が腕の中でもパニックを起こしている間に、フガクさんは外に出ていた。
フガクさんの横をイタチが着いてきている。
私は体を緊張させたままフガクさんに抱かれて病院に向かっていた。
病院につくと、私たちは201と標示された病室に入った。
「あら、イタチ、ルミちゃん、こんにちは!
」
ベッドに座って赤ちゃんを抱いていたミコトさんが、私たちに気付き、微笑んだ。
『こんにちわ。』
私はフガクさんの腕の中から挨拶する。
イタチはすでにベッドに近づいてミコトの腕の中で眠る赤ん坊を覗き込んでいた。
私も、フガクさんにつれられ赤ちゃんの顔を覗く。
「サスケって言うのよ!男の子だからイタチの弟ね!ルミちゃんもこれからサスケのことよろしくね?」
ミコトさんにそう言われて!私は大きく頷いた。
イタチは嬉しそうに頬を染めていた。