第7章 サスケ
(本当、サスケかわぃ~!私も子供欲しいな…って、今は1歳なんだよね。)
私はサスケを見ながら、ふと前世の自分を思い出した。
自分の家族を信じる事ができなくなった私は、新しく、自分の信じられる家族を自分で作りたいと思っていた。
(まぁ、自分以外信じられなかったから恋人も作れるわけなかったし、無理な夢だったかな…)
可愛いサスケを見ながらそんなことを考えていた。
転生しても、前世の記憶があるせいか、それとも、うちはルミも私と同じような人間だったのか、両親である、シスイ、ルカの愛情を信じる事が出来なかった。
…いや、信じてはいた。
種の生存本能として我が子を愛するのは当然のことだと思っている。
そう言う意味では両親を信じている。
ただ、それはルミの求めているものとはどこか違っていて、心をみたしてくれることはなかった。
(そう言えば、サスケが生まれたってことはもうすぐあの事件が起こるってことだよね。)
サスケに指を握られ、頬を染めて微笑んでいるイタチを見ながら思出す。
(今日は7月23日だから後、約3ヶ月。それまでに出来ることをしなくちゃ。)
私は今日、この世界にうちはルミとしてだけでなく、志々目ルミとしても干渉していくことを決めた。
(イレギュラーでも構わない、何が起こるかわかっていて見殺しになんかできない!)
私は決意した。