第38章 第7班再始動!
しばらくすると、ナルトがサクラに怒られながら映画館から出てきた。
「……どこかにいねぇかな~、風雲姫みたいなお姫様……」
ナルトは集合場所の壁にある映画のポスターを見ながら呟く。
「……フン、映画の中の話だ。」
サスケはそう言うと呆れた目でナルトをみる。
その時、塀を越えて馬に乗った人物がナルトの上を通過した。
「……え?今のって……風雲姫!?」
サクラが駆けていく後ろ姿にそう驚く。
次の瞬間、壁の扉が開いて、映画に出てきた敵と同じ奴らが風雲姫を追っていった。
サスケとサクラは顔を見合わせると、素早く後を追った。
「まてぇ~!」
ナルトもすぐに後を追う。
私は苦笑いしながら立ち上がると、ナルトの後を追った。
ナルトは追手を巻いたあと、馬に乗って逃げる風雲姫を追いかけていた。
危うく子供にぶつかりそうになり、馬から転げ落ちた風雲姫に子供がよってたかってサインをねだる。
「あー、俺も!俺も!」
私はそう言うナルトを見て思わず笑った。
「私は風雲姫なんかじゃない!」
風雲姫はそう言うと、富士風雪絵でしょ?と言う子供を無視して駆け出した。
勿論ナルトがその後を追う。
私は、こっそりとナルトの後をつけた。