第38章 第7班再始動!
(……ナルト、忍びが一般人に尾行気付かれてたら駄目でしょ……)
私は雪絵に尾行を気付かれているナルトを見てため息をつく。
だが、ナルトはとうとう雪絵に追い付きサインをねだる。
しかし、ナルトはサインを書いている雪絵に近づきスプレーで撃退された。
『……あららー、忍びが一般人にやられちゃだめだろ…………ナルト?』
私は雪絵の背後に降り立つと、木材に埋まったナルトに呆れる。
「なっ!」
雪絵は驚いたように私を振り返った。
『……あー俺、そいつの仲間の流っていいます。
初めまして、雪絵さん…………いや、風花小雪さん?』
私がそう言うと雪絵、いや、小雪は顔を強張らせた。
「なぜ、私の名前を……」
後ろに下がりながらそう言う。
『……さあ?
でも、敵ではないですよ?』
私がそう言うと、ナルトが下敷きになっている木材が揺れた。
それに気づいた小雪がその場から逃げ出す。
私はその後ろ姿を見送ってからナルトを掘り出した。
「くっそー!アイツってば!ぜってぇ許さねぇ!!」
ナルトは木材から抜け出ると、私には目もくれずにその場を立ち去った。
私はナルトの後は追わずに小雪がいるであろうバーに向かった。